第42回日本受精着床学会にてJISART共催セミナーを開催いたしました

カテゴリー:トピックス

 2024年8月22日(木)~23日(金)に開催された、第42回日本受精着床学会総会・学術講演会2日目に、JISART共催セミナー「ARTの「品質管理」~JISARTの取り組み~」を開催いたしました。

 本講演では、まず絹谷理事長から、2003年のJISART発足から昨年で20年を迎え、設立当初から続くJISART施設認定審査をはじめとしたJISARTの様々な取り組みについて講演いたしました。続いて、RTAC(生殖技術認定委員会:Reproductive Technology Accreditation Committee)で委員長を務める五十嵐秀樹RTAC委員長・副理事長から、JISART施設認定審査の内容やARTの質を担保するメリットや意義について、また「JISARTに加盟して感じたこと」をテーマに、施設長の視点で詠田理事、鍋田理事に、培養部の視点で中村千夏(ART女性クリニック・培養部長)から、それぞれ講演をいたしました。

◆開催概要

 日時:2024年8月23日(金)10時50分~11時35分
 会場:大阪国際会議場 5階小ホール(第2会場)
 演題:ARTの品質管理~JISARTの取り組み~

◆講演内容

〇JISARTの歴史と活動について
 絹谷正之 JISART理事長(絹谷産婦人科 院長)
〇JISART施設認定審査について~保険診療下でARTの質をどう担保するか~
 五十嵐秀樹 RTAC委員長・JISART副理事長(京野アートクリニック仙台 院長)
〇JISARTに加盟して感じたこと
 詠田由美 JISART理事(アイブイエフ詠田クリニック 院長)
 鍋田基生 JISART理事(つばきウイメンズクリニック 院長)
 中村千夏 (ART女性クリニック 培養部長)
〇質疑応答


◆講演詳細

〇JISARTの歴史と活動について - 絹谷正之 JISART理事長(絹谷産婦人科 院長)

〇JISART施設認定審査について~保険診療下でARTの質をどう担保するか~

 - 五十嵐秀樹RTAC委員長・副理事長(京野アートクリニック仙台)
*JISART実施規定や認定審査についてはこちら
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〇JISARTに加盟して感じたこと

詠田由美理事、鍋田基生理事、中村千夏培養部長より、「JISARTに加盟して感じたこと」をそれぞれお話いたしました。
詠田:採卵数増加に伴う施設規模拡大に対してJISARTの品質管理が有用であったことや、JISART施設認定審査をする側として、他の施設の文書を含めて、内部に立ち入り審査をすることで気づいたことなど。
鍋田:開業4年目でJISARTに参加した経緯や参加後に感じたメリット、JISARTによる第三者審査を受ける事で、患者様の信頼や安心感につながったエピソードなど。
中村:培養士目線でのJISART実施規定や審査の判断基準となる「チェックリスト」を用いた品質管理の有用性や、審査や部門別教育セミナーを通じた他施設の培養士との交流で得られることなど。

〇質疑応答

 本講演に参加されていた、見尾保幸元理事長(ミオ・ファティリティ・クリニック 院長)から、「生殖補助医療への保険適用拡大を含め、ARTが厳しい状況におかれる中であっても、品質を維持・向上をしていくために真剣に考えなければならない。こうした状況下でも、真摯に患者さんのために頑張っている施設を増やし、国や一般の方々への認知度を高め、よりよい生殖医療のために、ぜひ今日参加している皆さんとも一緒に活動していきたい。」とコメントがありました。

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