国内唯一の生殖補助医療「品質管理」ネットワーク JISART

フォローアップ部会Follow up subcommittee

JISARTでは、精子又は卵子の提供による体外受精でお子さんを授かられたご家族および協力されたご家族を対象に、この治療を受けたことに対して心から『良かった』と思っていただけるよう、また生まれてきたお子さんたちが『生まれてきて良かった』と思い、自分の生を誇りをもって享受できるよう、継続的な支援を行うことを目的として、2012年4月に「フォローアップ部会」という専門組織を立ち上げました。

フォローアップ部会 NEWS

フォローアップ部会の支援内容

フォローアップ部会では、2つの支援をご用意しています。
精子又は卵子の提供による体外受精によってお子さんを授かられたご家族やその周りの方々が、
幸せな人生を送っていただけるようお手伝いをするために活動していきます。

01)予後調査によるフォローアップ(相談部門が担当)

この治療でお子さんが誕生したご家族および協力されたご家族、親族などこの治療の関係者全員のあらゆる相談に対応できる体制を整えています。
お子さんの発達、医療、親子・家族関係、真実告知、出自を知る権利、法律、制度等に関わる医学的、心理的、社会的問題について必要に応じて専門家の協力により、相談を承ることができます。

02)各種相談事業によるフォローアップ(予後調査部門が担当)

この治療によって生まれたお子さんのご家族に家族関係、児の発達状態、真実告知の状況などの調査をお願いしております。調査後、ご家族へのフィードバックによる情報提供を行い、必要に応じて、相談支援へとおつなぎします。
また、この調査結果について個人情報を守る形(完全匿名)で学会発表等を通して社会に公表し、精子又は卵子の提供による体外受精に対する正しい情報を広く社会やこの治療を希望する皆さんの後に続くご夫婦へ発信することで、社会的受け入れを促し、ご家族が幸せに過ごしていただけることを目指しています。

理事長メッセージ

「未来への絆」

皆様には、新しいご家族を迎えられ、お子さま共々お元気でお過ごしのことと存じます。
また日頃よりJISARTフォローアップ部会の活動につきまして、ご理解とご協力を賜りましてありがとうございます。
 お子さまを持つという夢を叶えられました皆様に、ご家族はもとより、生まれたお子さまの成長過程における家族関係や、真実告知、出自を知る権利への対応といったことで、いろいろ考えたり、悩んだりすることがあるかもしれません。これに関して、国が法的な整備を含め、対応を進めてはいますが、安心して相談できる環境が十分に整っていないのが現状です。
 JISARTフォローアップ部会は、このような状況に対して、JISART施設で治療によって生まれたお子さまのご家族に、家族関係、お子様の発達状況、真実告知の状況などの予後調査を実施したり、皆様のあらゆるご相談に対応したりといったフォロー活動を行っております。この治療を受けられた皆様が「治療を受けて良かった」と思えるように、また何よりも生まれてきたお子さま自身が「生まれてきて良かった」という思いを抱きながら人生を歩んでいけますように、われわれは末永くお手伝いが出来ればと思っています。

JISART理事長 絹谷 正之(絹谷産婦人科 院長)